Primal Alexanderでピアノを弾く、Primal Alexanderで生きる。
手放して、手放して、手放して、 エッセイ

手放して、手放して、手放して、

音楽仲間たちと震災遺児支援のチャリティコンサートをやりました。 フィギュアスケート大好きの友人のアイデアで、フィギュアの音楽を集めたプログラムでした。ミュージカルやポピュラーなど、クラッシックではない曲が多かったので、気軽にできるかなと思いきや、やはり本番が近づくと、却ってどう弾いたらいいかに悩みました。キャリアも実力もある凄い共演者たちの中でどう演奏するか、とも。 でも結局、自分には「楽?」「楽?」「楽?」しかなかった。 そうしたらやりたいこ…
プライマル・アレクサンダーを学んで8年 音楽

プライマル・アレクサンダーを学んで8年

プライマル・アレクサンダーを学んで8年。最近手ごたえを感じています。 6月末に4人で開催したコンサート。自分たちで主催するのは初めてという人が多かったので、会場練習を2か月前から3回もやりました。みんな2か月前からすごく気合が入っている一方で、私はなかなかエンジンがかかりませんでした。今振り返ってみると、自分の中の内なる先生が、力配分を考えていたようです。本番当日にピークが来るように。ピークといっても、会場の雰囲気を味わいながら、割と普通に弾い…
80歳で花開こう その2 エッセイ

80歳で花開こう その2

6月末に80歳で花開くコンサートを計画していて、先日会場でお試し会をしました。 まだ本番まで日にちがあるので、早くから力みすぎて自滅しないように、お試し会まではセーブしながら練習してました。「どこが楽かな?」ってたくさんききながらやってたつもりだったけど、こちらも無意識にセーブしてしまってたみたい。暗譜では弾けたけど、アレクサンダーに出会う前によくあったように、左手が分からなくなり、曲にしっかり向き合えなかった。 アレクサンダーというお守りがあ…
80歳で咲かせる花 エッセイ

80歳で咲かせる花

友人と80歳で花開こう、って言ってます。それまで十数年。元気でいられるか、もちろんわからない。もともと忘れっぽいのが、ますますひどくなってるし、身体もあちこちガタがきて病院通いもある。 人間ホモサピエンスは歩くことで脳を発達させてきたらしい。動くこと、歩くことが上手に年を重ねる秘訣なのかも。そういえばこの頃、すぐ面倒くさいとか億劫とか、気持ちが年をとって来てるかなー。ピアノは座りっぱなしだから、間にエクササイズを入れて体を動かして練習してみよう…
本番まであと5日、どうしよう! 音楽

本番まであと5日、どうしよう!

本番まであと5日、どうしよう!友達も聴きに来る、ピアノの生徒さんも。先生としてちゃんと弾かないと。・・・でもちゃんと弾けるって保証はない。恐怖で体がこわばって、いつも弾けてたところが弾けなくなる。なんで? ・・・どうしてもちゃんと弾けないのなら多少の傷はあっても、音楽的に充実していれば、聴き手は納得してくれるはず。 そして曲を録音しては、あがる練習。間違えたところ、忘れたところをチェックして、そこを重点的に繰り返し繰り返し練習する。次の日に録音…
ワークのご感想 レッスン

ワークのご感想

7月から8月にかけて8回のオンラインワークを受けて頂いた2名の方のご感想を紹介します。 「どこが楽かな?」というこの言葉が、毎日の生活の中、ピアノに向かう時はもちろんですが、何かをするとき、している時に、浮かぶようになりました。そしてその度に、自分の身体、特に首や肩の力がふっと抜けるのがわかるのす。私は、こんなに日常的に、首や肩に無意識に負担をかけてきたのかもしれない、と気づかせていただいたようです。それにしても不思議な言葉です!短いセンテンス…
最も自分の使い方がうまい音楽家は? 音楽

最も自分の使い方がうまい音楽家は?

「使い方がうまい」というと、コンピューターで制御されたような感じがしますが、たたずまいに存在感があって、動作に無駄がなく自然で美しいこと。最も自分の使い方がうまい人は、さて誰でしょう? ベートーヴェン?ええもちろん彼も心に染み入る演奏で人々を泣かせたといいますから自分の使い方がとても上手だったでしょう。でも多分その上を行くのが、J.S.バッハじゃないかな?300年も昔の人で、会ったことはないけれど。そのイメージは天に向かってすくっとそびえたつ感…
ベートーヴェン生誕251年 音楽

ベートーヴェン生誕251年

なんでこんなにベートーヴェンが好きなんだろう?彼のソナタはピアニストが必ず勉強しなければならない基本中の基本であり、楽聖ベートーヴェンとあがめられているけれど・・・ その昔10代のころはハードロックが好きだった。買うレコード(CDじゃなく)も行くコンサートもクラッシックではなくてロック。それもポップなものじゃなくてガツーンとくるような重たいハードロック。そしてその延長線上にベートーヴェンがいた。 学校の音楽室の後ろにあの髪もじゃもじゃの肖像画が…
インナー・ティーチャー レッスン

インナー・ティーチャー

練習しても練習してもうまくいかない。本番でいつも失敗してしまう。私には才能がない・・・人生ってこんなもの。でもそれは、自分で自分の邪魔をしているから。 自分でそれを取り除けます。他人には取り除くことができません。長年、邪魔し続けて、邪魔するプロフェッショナルになっている。 取り除くには時間がかかるけど、地道に「どこが楽かな?」を唱え続けると、必ずインナー・ティーチャーが現れます。内なる先生。動きをつかさどる神経システム。 アレクサンダーだけでは…
プライマル・アレクサンダーについて-その1 レッスン

プライマル・アレクサンダーについて-その1

F.M.アレクサンダー(1869-1955)は、オーストラリアのタスマニア出身です。 シェークスピアを熱愛していて、俳優を目指していましたが、大事な舞台で声が出なくなってしまいました。 医者に診てもらいましたが、思うようによくなりませんでした。 自分がやっていることが原因なのではないか、と思い立ち、自分でそのトラブルを治そうと決心しました。 鏡を使って自分が声を出すところを観察し、実験を繰り返し、繰り返し、繰り返し、気の遠くなるような探究をして…