プライマル・アレクサンダーについて-その1

F.M.アレクサンダー(1869-1955)は、オーストラリアのタスマニア出身です。

シェークスピアを熱愛していて、俳優を目指していましたが、大事な舞台で声が出なくなってしまいました。
医者に診てもらいましたが、思うようによくなりませんでした。

自分がやっていることが原因なのではないか、と思い立ち、自分でそのトラブルを治そうと決心しました。

鏡を使って自分が声を出すところを観察し、実験を繰り返し、繰り返し、繰り返し、気の遠くなるような探究をして、ついに問題を解決することができました。それどころか、子どものころから抱えていた持病までよくなったのです。

これはみんなのために役立つと考え、周りの人に教えるようになりました。そしてアレクサンダー・テクニークとして世界中に広まりました。

レッスンは、特に初心者にはわかりにくいので、ハンズオンと言って先生が手を使って生徒を導いたりします。でもオンラインではできないですね。
そこで、ミオ・モラレス氏が開発したプライマル・アレクサンダーでは、簡単なエチュードを使って、初心者から少しずつ無理なくワークを深めていくことができます。
誰の中にも眠っているインナー・ティーチャー(内なる先生)を目覚めさせていきます。
インナー・ティーチャーについては次回のブログでお話しします。

エチュードは毎日自分でやることが大切ですが、これってピアニスト向きですよね。
少々先が見えなくても、あきらめず毎日練習を続けていくのは得意ですものね。