80歳で花開こう その2

6月末に80歳で花開くコンサートを計画していて、先日会場でお試し会をしました。

まだ本番まで日にちがあるので、早くから力みすぎて自滅しないように、お試し会まではセーブしながら練習してました。「どこが楽かな?」ってたくさんききながらやってたつもりだったけど、こちらも無意識にセーブしてしまってたみたい。暗譜では弾けたけど、アレクサンダーに出会う前によくあったように、左手が分からなくなり、曲にしっかり向き合えなかった。

アレクサンダーというお守りがあるから大丈夫!って思ってたのに。

でもおかげで練習の方向が見えてきました。

私の好きなシュナーベルというピアニストが言ってたように、「リラックスすることに集中」するといいのかな。

これまでずっと、あまり知られていないけど素晴らしい曲をって選んできました。でも今回は、演奏はコミュニケーションじゃないかって思い始めて、皆がよく知っている「エリーゼのために」と「別れの曲」を弾くことにしました。その2曲が大変。。。

別れの曲は音大に入学してから、やっぱりショパンのエチュードをやらなきゃって一所懸命練習しました。すべての音符を弾く、のが難しかった。練習方法が載ってるコルトー版(輸入版で高いうえにフランス語!)を手に入れて。音符は弾けるようになったけど、特に中間部分をどう弾いたらいいかわからなかった。

それから40年。うれしいことに中間部分はつかめるようになりました。ショパンの心に近づけた。ところが40年前に相当熱心に練習した癖がなかなか抜けない。指が、前腕の筋肉が、縮こまりたがっている。でもまずは気づくことから。そして結果だけを追い求めるのでなく、今ここを大切に音楽になっていく過程をじっくり楽しむ。まだ2か月あるからゆっくりと。

エリーゼにはどう近づこうかな?